ブランディングディレクションとは

00.はじめに

ブランドの⽅向性を共に考え導くブランディングディレクション。

なぜこの仕事が存在して、必要とされるのか。今⼀度、ブランド、ブランディング、ブランドディレクションについて考える機会となればと思います。


01.ブランドとは?

さて、ブランディングの⼤切さを、皆さんが知るようになった昨今ではありますが、さくっとブランドやブランディングとは何かという事と⾔える⼈、⾔語化できている⼈はすくないのではないでしょうか。まず、ブランディングの話をする前に、ブランドの定義の話をしておかなければ、なりません。

ブランドとは、「人々の脳内に記憶として刻まれるその会社や商品の世界観・イメージ」と私たちは定義しています。
皆様は、製品と商品とブランドの違いをご存知でしょうか。
1つの開発して世に出したいプロダクトがあるとします。

そのプロダクトは、製品→商品→ブランドと名前を変えていきます。

製品は、開発して出来上がった売る前のプロダクト。
商品は、売り物として店舗などの棚に並んだプロダクトをいいます。
そして、最後にそのプロダクトは、「お客様の頭の中に記憶として刻まれた世界観・イメージ」になって、ブランドとなります。

例えば、 「ルイ・ヴィトン」なら「丈夫なお財布」「ハイブランド」、「ニトリ」なら、「安い」「家具」、ハピデザなら「堅実」「感動的空間つくってくれる」などのイメージでしょうか。

このイメージ・世界観などを「お客様の頭の中」に記憶してもらって、ようやく、その⼈にとってのブランドがつくられます。

このブランドにしていく活動=対象なる人の頭の中にどうやって、どのような世界観を残してイメージとして定着させていくのかを考えて行動していく活動がブランディングになるわけですが、そのブランドの世界観をそのようなものにすべきなのか。

その方向性をはじめに定めていくお手伝いがブランディングディレクションというものになります。

02.ブランドの方向性をどう決めるか

会社のイメージを定めて、届けていく活動のお手伝いであるブランディングディレクション。
まずは、全ての人が理解できるように、ブランドのイメージや世界観を言語化していく必要性があります。私たちはそれをブランドコンセプトといいます。

そのブランドのイメージや世界観はどのような要因から決めるのがいいのか。ここでは簡潔に記述するに留めますが、下記のような要素があります。

・自分や会社の持ってる独自の強みと何らかの関係があるのか。

・今の社会が置かれている政治的、経済的、技術的側面にもフィットしているか。

・世の中のニーズありそうか。なさそうか。

・会社が向かいたい方向性とあっているのかないのか。

・競合との関係においてどのポジションを狙っていくのか。

等の要素から方向性を定め、他社にない自らの強みを活かしたブランドコンセプトを定め、その絞ったブランドコンセプトに沿ったプロダクト・サービスを作り、さらに沿った各ビジュアライズでお客様に伝えていく。

各社施策に使えるリソースは限られていますが、やることを絞って実行、アップデートしていくことで、他社にとって追随することが非常に困難な商品/サービスになっていきます。

その世界観を言語化できたら、次に経営戦略、サービス/商品、お客に伝えていく為の各ビジュアライズ。こちらも筋を通していかないと、お客様にはうまく伝わらなくなってしまいますので、そちらも伴走しながら、ロジック的に正しいかをみつつ進めていく。これがブランディングディレクションのお仕事になります。

03. ブランディングのメリット -なぜブランディングが必要とされるのか?

ブランディングしていくと、色々なメリットがあります。一例ですが、まず、人々の頭の中に会社やサービス/商品のイメージを築くことができれば、欲しいなと思った時に、このブランドが購買対象としてイメージされ、購買機会が増える。単純に売上に貢献します。

また、その世界観に共感する人がファンになり、ファンまでなると、口コミしてくれる方が増え、他者の購買に繋がったり、リクルート活動でも有利に働いたりと、会社にとって嬉しい循環にはいります。

もし、あまりブランディングの実行を考えてこなかったという方は、これを機に真摯に向き合ってみるのも良いかもしれません。

MAGAZINE
HAPPIDEZA,INC  ALL RIGHTS RESERVED.