CLIENT
住宅建設株式会社
SUMMARY
利用するだけで社会貢献できる5階建ての複合施設のブランディングと空間デザイン / グラフィックデザイン
「ぼくらの成長が、より良い社会につながるように」という思いを受けて、これまでの宿泊施設の在り方を超え、宿泊施設を中心とした可変性のある複合施設のブランディングを行った。
「誰かの為にを、日常に。」をブランドコンセプトとして定め、ブランドコンセプトを決めることから始め、空間デザイン、ロゴデザイン、サインデザイン、WEBサイト(こちらはデザインディレクションのみ)、ショップカードに至るまで一貫してデザインを担当。社会貢献を軸とした複合施設を作り出した。
BRAND CONCEPT
誰かの為にを、日常に。
BRAND DESCRIPTION
気に入った服を着る。
美味しいものを食べる。
香りの良いシャンプーを使う。
何気ない日常の選択の数々は、
思いもよらない形で、
社会に影響を与えているかもしれません。
Cocts Akihabaraは、
泊まるだけで社会貢献ができる宿泊施設です。
くつろぎの空間に、
”誰かのため”のきっかけを散りばめています。
少し変えたら、
少し誰かを助けられる暮らしのアイデアと、
社会に目を向けるきっかけを
与えられる空間を目指していきます。
「これなら私にもできるかも」を、
私たちと一緒に探してみませんか。
SPACE CONCEPT
ホテルの受付・ラウンジ:自然と共に、日常に 。
地産地消と花粉症対策への貢献を主題に、関東に多く花粉を飛ばす地元多摩の杉材をふんだんに使いながら、花粉の少ない杉を植え替える活動にも協賛してもらい、次世代を見据えた活動を行う。
ラウンジ:社会貢献したいを、日常に
社会貢献に興味を持っている皆さんが話すキッカケになるように、有機的な曲線を持つテーブルに連続性をもたせている。床のレベルの違いによって座位が変わり、リラックスして食事したい人。椅子に座ってデスクワークをしたい人など状況によって人は座る場所を選ぶが、ふとしたきっかけで、違うテーブルの人と話すキッカケを生む。
ドミトリー:一緒に泊まるを、日常 に。
ドミトリーはR状の開口部によって、死角を生み出し、他者との緩やかな関係性と安心感を持たせるセミプライベート空間を生み出した。
コンプレックスルーム:未来の為にを、日常に。
使うだけでも多くのエネルギーを使ってしまうホテル。
最上階に位置するコンプレックスルームでは、可能な限り、窓をあけて、電気を消してエコに過ごせる空間を提供。
GRAPHIC CONCEPT
ロゴ
シンボルマークとロゴタイプ
シンボルマークは輪違い紋という、手を取り合うような意味の文様をベースに、色々なパートナーシップを足していくことで桜の花びらのように仕上げる。
ロゴタイプは、いろんなものが繋がっていくというのを筆書体で表現。そしてまさにここがたまり場であるように、液だまりをつけた筆書体にしたりと、ブランドコンセプトを反映したものになっている。
サイン
実はサインデザインには部屋番号の表記にかなり重複した情報が含まれている。
例えば、4階だったら401、402と番号を振っているが、このうち、ヨンマルの部分が重複している。
部屋番号の前半部分はセクションごとのドアに、そして後半部分を居室に割り振ることで重複を避け、資源の使用量を抑えつつ、識別機能を持たせる、というロジックで構築。
トイレのサインは『誰かの為にを、日常に。』というブランドコンセプトの表記を汲んだ手を取り合っているようなジェンダーレス仕様となっている。
ショップカード
ショップカードは地域の布問屋さんとタッグを組んで、廃棄されるものあるいは倉庫で眠っていた端切れを活用。また、紙面の情報は2つに分け、お客様にスタンプを捺してもらうことではじめてショップカードが完成するようにしている。
ショップカードは小さいツールではありますが、それ一つをとっても、持続可能性の高い取り組みに参加できる、そんな体験を通じてお客様とスタッフのコミュニケーションのハードルを下げ、お客様が能動的に情報を得やすくなるよう考えている。
WEB
YEAR
2022