PROJECT
Pilates Studio
SUMMARY
東京都千代田区・麹町に計画した、約10坪のピラティススタジオ。
アーチ状の鏡と柔らかな間接照明を用い、呼吸と身体の感覚に向き合える静かな空間をつくった。
空間デザイン / インテリアデザイン
CONCEPT
「整えた身体で、日常へ戻るための“間(ま)”」
忙しい日常のなかで、一度立ち止まり、自分の身体と呼吸に意識を向ける。
このスタジオで目指したのは、運動するための機能だけではなく、心身の感覚を静かに整えるための場所である。
約10坪という限られた広さのなかで、動作に必要なスペースと、視線が抜ける心地よさの両立を考えた。空間を細かく分断するのではなく、ひと続きのやわらかな景色としてまとめることで、圧迫感を抑えている。
印象的なアーチ状の鏡は、姿勢を確認するという本来の役割に加え、室内に奥行きと穏やかなリズムをもたらす。直線的になりやすいスタジオの構成に緩やかな曲面を重ね、身体の動きに呼応するような空間の表情をつくった。
色彩は主張を抑えたニュートラルなトーンで統一。柔らかな間接照明が壁や曲面をなぞり、過度な視覚的刺激を与えずに、空間に陰影と温かみを添える。機能的なトレーニング機器も、その静かな風景の一部として自然になじませている。
インストラクターの声を聞き、呼吸を感じ、身体の小さな変化に気づく。
ここで過ごす時間が、何かを足すためではなく、余分なものを手放す時間になればと考えた。
日常から一歩離れ、整えた身体でまた日常へ戻っていく。
そのあいだに生まれる、静かな“間”をかたちにしたピラティススタジオである。
YEAR
2025
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